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木から落ちたリンゴは元には戻らない

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【考察】ゼルダの伝説BotWは人を選ぶが最新作でもあり原点回帰でもありながら時系列は新世紀を迎えた転換作と感じた。

ブスザワ…ブレワイ…なんと略すかは相変わらず定まらないブレスオブザワイルド。

連日連夜情報は増えていってますが、既に完全な攻略をした者は国内にはいないでしょう。

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本作のやりこみ要素である部分は一通り触れて、100時間を突破したので、それらを参考に、本作が示す宮本さんもとい青沼さんの考えるゼルダシリーズの指針を表している部分がいくつかあるので書かせてもらいます。

 

 

ゼルダ史についての整理

 

buzz-netnews.com

 

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私が千文字書くより素晴らしい図がありますので、こちらを参考にしてください。

一通りプレイした人もいれば、一部知っている人もいるでしょう。ゼルダの伝説はリンクやゼルダというキャラクターがお馴染みですが、それらの歴史は繰り返され、また繋がっているのです。

本作ブレスオブザワイルドがこのどこに行くのか、1stトレーラー公開時から議論され、その謎は3rdトレイラーでさらに深まりました。なぜなら、どこにおいても不自然な内容だからです。

いくつか断片的な考えを要約しておきます。

 

・おそらく時系列は最新、技術力の進歩もあるし、上記の作品を匂わせるセリフが作中に紛れている。

空と時と黄昏というワードが出てくる。これはトワイライトプリンセスルートという説

ハイラルは一度海に沈んでおり、ゾーラ族と呼ばれる種族はリト族になっている。その点本作は両種族登場し、過去作に出た種族が多く出現している。

トライフォースマスターソードなどは存在するが、トライフォースにいたっては私の知る範疇だと全く説明はなかった。

万年単位でのあらすじのため、トワイライトプリンセス」と「時オカリナ」は数百年後の話のため間に入れることは不可能。

 

 

 これらさまざまなことをプレイしたたくさんのファンが考察し、国内外問わず議論されていますが、そもそも今作を開発コンセプトが

ゼルダのあたりまえを見直す

 

 ということで始まっています。私はそのゼルダのあたりまえというのはゲームシステムやストーリーラインもそうですが、このゼルダ史そのものを見直したのでは?

と考えると納得がいきました。

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ゼルダ35年の転換点

 

そもそもゼルダ史というのは、少々こじつけながらも経年追ってきたファンへの公の裏情報みたいなものでした。その作品だけやっている分には特にわかりませんし、知ることもないと思います。

それを今作では大胆にわかりやすく「ハイラル王国の歴史は 太古の昔から 幾度もガノンという名の厄災に見舞われてきた歴史」ということからも、ルートによる分岐を無視して、突き詰めていえば繰り返しだったんだ。と言っています。

ファンとすればがっかりする方もいるかもしれませんが、このまま分岐してもシリーズとして終わりが来るのを待つだけで結局作りづらくなるわけです(今作のようにゾーラとリトが同じ時間軸に登場できない等)

 

とはいえ、過去作をやったプレイヤーとしては知っている種族が出ると懐かしさや嬉しさがあるでしょうし、知らないプレイヤーもゼルダ過去作の種族によって地域差やその土地への愛着が湧いたりするでしょう。

昨今の任天堂の景気が冷え込んでいることもあって、ゼルダという貴重なIPをここで一度、転換させ再度世界に新しいARPGの形、新しい任天堂のゲームを提供していく姿勢は大切だと思います。

 

 

 

 

 

 

今作は原点回帰でもある

 

今作のロゴは発表当初から言われていますが、初代のロゴを意識しており英文字ZELDAの赤文字はありません。

 

そういう意味でも原点回帰→初代に戻る(新世紀)だと思ってます。

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今作はゼルダらしくないとAmzonでとある人が言ってましたが、そうです今作ゼルダらしくありません。

 

①始まって早々村ではないし、最初に着くのは結構後

②緑の服はメインストーリーで貰えないし今作は青色がリンクやゼルダの服として登場

③広いマップを上下左右駆けて登って戦って

④謎解きはシンプルに、基本アイテムは最初にすべて手に入る

⑤ゴマダレーーーー!!はコマタレッ!に

 

などなど今までの当り前(時オカ以降)がなくなっています。初代ゼルダと通じる点をいくつか私は発見しました。

①ダンジョン(祠)の攻略順はどこから行ってもいい、見つけるのが難しいダンジョンもある

②ライネルが強い。始まって間もなく強敵に挑むことが可能

ゼルダの伝説はいつのまにか、やらなければいけないことが増えてしまったのです。そこを0に戻し最低限のことさえすれば、あとはじゆうに行動できるように戻したのです。

 

さすがに初代のようにチクチク攻撃だけではありませんが、今作の社内プレゼンを初代ゼルダで発表したのもそういうメタファーなのかな?とか考えちゃいます。

 

 

ここから始まる新しいゼルダ

 

今作のスタッフは本当に素晴らしい仕事をしたと思います。ストーリー性はスカイウォードソードトワイライトプリンセスなどよりも薄まってしまったものの、要所に感動や一体感を感じられるように作られており、世界全体が生きているように纏まっています。

 

ハイラル王国は遙か昔、神話の時代から、何度も何度も魔王ガノンの厄災に見舞われてきた。その度に退魔の力を持つ騎士と、聖なる力を持つ姫によって封印されてきた。

1万年前、ハイラル王国は高度な技術文明を持っており、ガノンを封印すべく4体の神獣とガーディアンを作り出し、退魔の騎士と姫の聖なる力でガノンを封印した。

100年前、ある占い師がガノンの復活を予言し、ハイラルの民は古代に作られた4つの神獣とガーディアンを発掘し王国の守りにあたらせた。しかしガノンハイラル城の地下に復活し、4神獣とガーディアンを操り、王国を崩壊させた。騎士リンクやハイラル王を始めとした多くのハイラルの人々は死んでしまい、唯一生き残ったゼルダ姫は厄災ガノンの力を抑えることになった。

そして100年の時が流れた。リンクは死の眠りから目覚めるも、記憶を失っていた。リンクはゼルダハイラル王の導きで、ガノンを倒すためにハイラルを冒険する。

 

Wikiより