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木から落ちたリンゴは元には戻らない

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バイオハザード7が失ったもの与えたものとP.Tが生んだ昨今のホラーゲーム事情

ゲーム CAPCOM VR アクション 感想

 

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jp.automaton.am

 

メディアや2ちゃんまとめは盛り上げ上手だ。発売前に「神ゲー確定」と盛り上がるが必ずしもそれが売り上げに比例するとは限らないからだ。

 

バイオハザード7がいよいよ発売している。発売当日にYoutubeにクリア動画が流れる事態は個人的に好きではないが盛り上がっている証拠でもあるので何よりだ。

体験版は全世界で600万以上のダウンロードを記録しており、体験会での感想もおおむね好評、発売後の評判も6や5のようなふたを開けたら…ということは無さそうで「恐怖への回帰」はウソではないようだ。

 

だが売り上げを見てどうだろう、記事にもある通り、前作の初動を大きく下回っている。単純な考えだが、前作は確かに世代としても円熟期に入っており本体所有者が多いというのもあっただろう

だが世代交代してまもなく発売されたバイオハザード5などと比べても勢いに陰りがあるように思われる。

 

これはいったいどういうことだろう

 

 

 

バイオハザード7とは

バイオハザードシリーズは知らない人はいないというくらいのに気を博すシリーズだが、近年の印象としては悪いというのが正直なところ。

サバイバルホラーというジャンルを確立させた当シリーズだが、シリーズを重ねるごとに慣れたファンやキャラクターへの感情移入からか恐怖は薄れてしまった。

最初は1体でも手こずった主人公(クリスやレオン、ジルなど)とプレイヤーは次第に多くの敵を相手にするエリートになってしまった。4で大きなモデルチェンジを図ったのは、そういった理由もあるのだろう。

 

そのためか6では5の反省を生かす(具体的には恐怖といいつつ昼間ばかり、ゾンビいない…主人公無双状態)どころか、世界規模のバイオテロを複数主人公で紡ぐ壮大なストーリーになってしまい、ホラーとは別のシネマティックなものへ帰結させてしまった。

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そこで、このゾンビなんかよりよっぽど怖いお馴染みのキャラクターを一歩退陣させ、一般人に焦点を当てることにより、再びプレイヤーを恐怖の挑戦者へと回帰させたのだ。

 

売り上げが下がったのはハードの普及を考えないとなると単純にこういうことだと私は思う

 

☆怖いから

 

☆バイオじゃないから

 

 

 

怖いからという理由は褒め言葉でもあります。ただ怖いというのも罪作りなもので、ただもともとホラーゲームというのは微妙なポジションでわざわざ怖い思いをお金を払ってまでしたくないという人が多いのです。

零やSIRENなど国内でも多くのホラーゲームが昔はありましたが、発売頻度や本数が減っているのは簡単な理由です。開発費に見合った売り上げが見込めないからです。

 

ただでさえゲーム人口が減っているのに、そのなかで怖い思いをしたい人がどれだけいるか…と考えれば減るのも当然。

その点では本作は今まででおそらく一番といっていいほど怖いでしょう。Youtubeなどの動画で購入を検討しようとした友人があまりの怖さに購入を見送ろうとしています。

だからスタイリッシュなガンシューティングゲームだった前作は、恐怖の演出よりも爆発の演出のほうが磨きがかかっていたので、怖さも薄れバイオというネームバリューもあってか売れたと考えられます。

しかしながら人間怖いものにお金は払いたくないけど体験したい人は多いというのが無料体験のDL数が物語っています。P.Tも同様に多くのダウンロードがされていました。

 

 

二つ目の理由はAmazonでよく見かけるやつです。いわゆる古参およびアンチです。怖くないと怒るくせに、怖くすると三人称にしろと喘ぐワガママな子たちです。

ただ、それはある意味的を射ているのです。過去のキャラが登場しないといえばうそになりますが、公式が出している情報だけを見ていれば、過去作のキャラクターの影は薄いことでしょう。

店頭のPVなども、バイオハザードと謳っているものの彼らの姿はなく、燃え盛る不死身のジジイとゲテモノ料理を提供するキチガイババアで何が何だかわからなくなります。

事前情報なしにこれを見て「よし買おう」とはなりにくい気もします。クリスやレオンが二人同時に出てくる6のトレーラーのほうがファンの心をくすぐるかもしれません。

 

いわばメタルギアでいうMGS2のような感覚なのかもしれません。(同作は人気のスネークではなく雷電という新キャラの物語を中心としている為、批判の声があった)

 

 

ただバイオハザード7は新境地に立ち、マンネリ化を防ぎ、サバイバルホラーの根幹でもある恐怖を与えました。

その反面、6までついてきた人々を失っています。または6だけ買った人もいるかもしれないですが、愛想を尽かされてしまったのでしょう。7のために本体を購入する原動力にはならなかったようです。

売り上げだけが成功のすべてとは言えません。6は世界中から批判を浴び売り上げこそ好調だったものの、ブランドイメージにダメージを与えたことは完全にマイナスです。

 

 

サイレントヒルが死んだ今

 

 

P.Tの丸パクリと言ってはいけないという記事を書いた私としては

あきらかに影響を受けてはいるとは感じます。

 

なぜならP.Tをプレイした人は確実に既視感のようなものを覚えるからです。本作序盤は大きな屋敷の中をさまようわけですが、意識しているところが多いからです。その角を曲がる恐怖や狭い閉鎖的な廊下といい、恐怖のコツが似ています。

それでも回復アイテムの調合や銃を持たせることでバイオらしさを保とうとしていますが、気持ち悪い敵を出すのではなく、不死身の正体不明の殺人鬼(外見は人間)というのもなんだかサイレントヒルのようです。

バイオらしさとして気持ち悪い敵も出てきますが、狂った人間のような演出を見せつけるあたりは完全にサイレントヒルです。

 

だが、そのサイレントヒルは今やバイオの殺人鬼以上に狂ってしまった、コナミによってパチンコスロットへと姿を変えました。国内の数少ないホラーゲームシリーズがまた一つ姿を消したのです。バイオハザードはある意味、彼らから独特の恐怖を掬い取ったといってもいいでしょう。だって彼らはもうホラーゲームを出す気はないのだから。

どうせ出ないならSILENTHILLSのやりたかったことをバイオで表現してくれれば私は嬉しいです。

 

影響は受けていますが、執筆時と変わらずこれはバイオハザードだと唸らせる作品に仕上がっているので、丸パクリではないですね。

 

 

バイオハザード8が出るなら

 

 とても気が早いですが今作の手ごたえを見て決まるでしょう。四年周期に発売と考えると2021年か2020年後半です。いわば今作は平成で最後のナンバリングバイオハザードです(笑)

 

 このまま一人称なのかはたまた三人称なのか、前の記事でも言ってますが一人称にすると没入感や恐怖こそ上がりますが、操作キャラへの感情移入や入り込みやすさが下がります。

やはり国内では三人称のほうが馴染みやすく、魅力的なキャラクターを見せることができ良いですが、せっかく新たなベクトルで進むバイオがまた6の頃に戻るとは考えづらいです。

ただ旧来のファンはいったん6まで広げた風呂敷を包んでほしいという気持ちはあります。過去の登場人物の卒業式的な作品を作らないと、彼らは爺さんになってしまいます。(というか6がそれをしてくれると持ったら返って広げるという悲劇)

 ゲーム性を重視するのも大切ですが、彼らを追ってきたファンにも応えられる作品としてほしいです。

 

 

PSVRとの親和性はすごく高いです。

VRの生産ペースがもっと早ければ、広告塔としてSwitchと戦えるかもしれません…

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