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バイオハザード7はPTの丸パクリとか言ってはいけない。新たな一人称のホラゲーとして認めるべき


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カプコンは6月14日、「バイオハザード」シリーズの最新作となる「バイオハザード7 レジデント イービル」を、2017年1月26日に国内発売をすると発表した。対応プラットフォームはPS4/Xbox One/PC。PC版はSTEAMを通じての販売となる。価格はいずれも税別で、コンシューマ向けのパッケージ版が7990円、ダウンロード版はPS4とPCが7398円、Xbox Oneが7400円。
 本作は、サバイバルホラーとして展開しているバイオハザードシリーズのナンバリング最新作。シリーズの根源にある“恐怖”に焦点を絞りきった作品をうたい、新たな開発エンジン「REエンジン」の投入により、写実的なグラフィック表現を実現したという。またPS4向けVRシステム「PlayStation VR」(PSVR)にも対応。VRデバイスでも60fpsの高フレームレートで表現しているという。
 発表にあわせて最新動画を公開。また本作の体験版となる「バイオハザード7 ティザー ~ビギニングアワー~」が、PlayStation Plusの会員向けに6月14日から配信を開始した。
 
トレーラーを見た感想
→なんじゃこりゃああああ!?やればできる子CAPCOMやったわ…
怖すぎるよ―VR?はんぱねーwwwww
 
体験版を見た感想
→ん?どこかで見たような…怖いし凄いけど…既視感…(-ω-)
 
 

ってこれ完全に別ゲーじゃねぇか!!

と誰もが思うはず…いや…思うよね…原点回帰のホラーを目指すと6は言っていたけど壮大な爽快感のない無双ゲーと化していて、まるでホラー要素が薄かった。

むしろ誰もホラー要素に期待していなかった。でも売れた。というのが近年のバイオハザードの傾向である。

 

 

◆PTが生んだ怖さのベクトルとの違い

アリゾンロードやPTは発売中止になってしまいましたが、これらの作品が一貫していた、そしてPTの凄かった点を述べておきましょう。

一人称ホラーはハッキリ言うと昔からあります。プレイステーションの頃の「ゲゲゲの鬼太郎」などで充分恐ろしさは出ていますし、「LSD」も一人称の恐ろしさを出せています。

PTの生んだ怖さは「空気的な恐ろしさと新鮮さ」です。人は出会ったことのないものに恐ろしさを感じます。あの体験版という存在が最早完成されていたのです。

「説明不足な操作説明」は体験版でしかできないイレギュラー感

「緻密に書かれたグラフィック」はPS3期のCG臭さがあって怖くない、というのがなくなり

「狭いマップをループ」そして微妙な変化に人は気づいていきます。このへんは小島監督らしいホラーの新鮮さでしたね。

体験版では敵への対処法はなしでしたが製品版ではあったのかもしれません…でもバイオハザード7が目指しているのはこちらではない気がします。

 

◆バイオハザードシリーズの転換期ともいえる時期

前々からさまざまな記事で私が吐いている「シリーズにおけるマンネリとの戦い」がある。シリーズものはダレてしまう場合がある。だからシリーズの良さを残して、ナンバリングなどが進むたびにうまく舵を取っていく必要がある。

バイオハザードもその例に漏れない

BIOHAZARD1.2.3(シリーズの原点である俯瞰視点、ラジコン操作を徐々に改善、画面が切り替わった時に急に出てくる敵に最初は誰もがビックリしたはず)

このころのゲーム業界に革命を起こしたが、カプコン自体は最初はそんなに乗り気じゃなかったのは有名な話。1は特に完成系とよく言われる。アイテムが限られているうえにセーブ回数も限られているという始末、随所に驚かせる要素といい意味で荒いグラフィックがいい味を出している。

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BIOHAZARD4.5.6

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三上真司(バイオ初代のディレクター)が作ったのは4まで、3でマンネリ化したバイオは新たな路線へ変更する。ホラーアクションというジャンルのパイオニアであるバイオはサバイバルシューターゲーへと変化を遂げた。
3までにあった、「少ない残弾と迫りくる敵」という恐怖を大きくプッシュした作品群となっている。また、敵の数もだいぶ増えて6あたりでは外国でよくある怖さの「なんだコイツ…」という気持ち悪さを推した怖さも見せてきた。
5からはPS3ということもあってか映画まがいの作品になり、なんだか怪しい方向へ進み始めてしまったのであった。
 

◆そしてBIOHAZARDは二度目の転換期を迎える

6のストーリーがやらかしすぎて壮大な物語になっているが、あれをどう纏めるのか、なかったことにしようみたいなことが噂されていますが3→4の時にそれはしなかったので、直接的なかかわりがなくとも、シリーズのどこかの時系列には収まるでしょうね。

体験版や感想を見て思ったことを箇条書きで書かせてもらいます。

 

〇 一人称視点?
まだ体験版なので何とも言えないというと何も言えないですが、やはり決定的な違いはここでしょうね。シリーズの根底である「三人称視点からのTPS」ではなくなっています。どちらかといえばアウトブレイクなどに代表される、モサモサ謎解きしながら抜けていく感じです。
123では俯瞰視点、456からは主人公の背中が映りカメラをグリグリ回せる現代的なTPSでしたが、7は主人公からみた視点なわけで、非常に新鮮ですし数々の作品が一人称視点とホラーの相性がいいことを証明してくれています。角を曲がる恐怖、視界が狭く「振り向く」という動作すらも怖く感じる演出などができますしね!
 
〇 あれ?あのスーパーマンたちは?
シリーズの売りである彼らが体験版ではまるで出てきません。それどころローンチトレーラーにも出てこない始末。これは時系列がはるか前(0以前)になっているか、はるか後になっているか、はたまた彼らなしのストーリーが展開されていくのか…というところです。でもね、彼らがいるという安心感はあると思うんですよ、ハッキリ言って彼らがいなかったらバイオハザードじゃないといわれてしまう可能性だってあります。
あれだけ魅力的なキャラクターを並べておいて、一切出ないのはナンバリングタイトルとしてはいかがなものかと思います。
でも正直6の戦闘力を持った彼らが出てくると原点回帰はどうあがいても不可能な気がしますけど…あれだけ広げた風呂敷をどこでまとめるかが重要になってきますね。
 
〇 相対的にみんな満足
海外ではどーだかしりませんけど、国内の反応だけ見ているとなかなかいい評価な気がします。みんなが求めていたバイオはやはりホラーだったんですね。VR向けなのか対応なのか私はまだ存じていませんが、あまり普段ゲームをしない人でも「最近のホラーゲームすごいんだよ」といってVRをくっつけて遊べそうです。バイオハザードっていう名前は知れていますし、友達や恋人、家族で盛り上がれそう(笑)
ホラーとVRは相性いいですし
 
〇一人称で生まれる危険
対象年齢?そんなもんはなんでもいいんだ…一人称にして決定的な違いは「主人公=自分」という意識が高くなってしまうこと。常に主観なので、主人公がどんな服装しているのか分からないし、キャラクターはみな画面の自分を見て話しかけてくるため「主人公は〇〇」と言われても自分と重なってしまうのです。
そこで重要なのがもし本編も全編一人称にするのであれば、クリスやレオンを出すと彼らを操作している、あるいは彼らの物語感が薄れてしまうのです。三人称ならば常に彼らが映り、ムービーのたびに映画のようなカメラカットを挟み、話してくれるのでストーリーに没頭できますが、一人称だと彼らの存在が薄れてしまいます。
もしかしたら7は三人称の時と一人称の時とパートごとに分かれたりするのかもしれません…もしくは彼らの仲間として動き、目の前で彼らがいろいろやってくれる…というのもありそう(でもそれ自分はモブってことになるので、俺についてこい!的なことはできなさそう)
 
 
というわけでいろいろ衝撃だったバイオハザード7は来年初頭発売、ってことは開発状況は半分くらいなのかな?
どんなふうにモデルチェンジするのか楽しみですね!サイコブレイクもよかったんですけどねーあと少しって感じでした。個人的は7はあの路線で行くのかと思ってましたが、大きく路線を変えましたね~
 
一人称にした際の弱点とともに紹介しました7、体験版も出ているのでPS4をお持ちの方はDLしてみては?
 
 
 
【追記】